禅僧が勧める「丁寧な暮らし」をつくる5大習慣 だらしない自分を律する「心」より大切なこと

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3.空を見上げる、月を眺める

何時間もデスクに座り、PCの画面をにらみ続けていたら、心も身体もこわばります。さらに、オフィスの外でもスマホ画面を見つめてばかりでは、視界がどんどん狭まり、自分の人生すら見通しがきかなくなるでしょう。

たまには空を見上げてください。小さな世界に囚われていた心を、大空に解き放ってあげる。これだけで不平不満が浄化され、胸が軽くなります

「月」を眺めるのもおすすめします。月は悟りの象徴です。月の清らかな佇まいは、妄想や執着に囚われていない仏の心そのもの。見る者の心まできれいにしてくれます。

夜の「考えごと」は禁物

4.たまには大声を出す

悩む前に動く「禅即行動」が禅の極意です。頭で考えているうちは何も解決しません

それでも動けない人は声を出しましょう。私も「よし!」「やるぞ!」と声を出して自分を鼓舞することがあります。社会人なら大声は慎むべきですが、それだけに、たまに大声を出したときのリフレッシュ効果は高いのです。

5.夜は「何も考えない」

夜の考えごとは危ういものです。闇のなかでは不安が不安をよび、心がネガティブに傾いていくのを止められません

難しいことを考えるのは、心身が回復した朝の自分に任せればいい。夜は「考えない」を徹底しましょう。そのためには、お風呂にゆっくり浸かるのも、音楽を聴くのもよしです。もちろん、ベッドにはスマホを持ち込まないことです。

枡野 俊明 「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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ますの しゅんみょう / Shunmyo Masuno

1953年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣(当時)新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年、『ニューズウィーク』誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。主な作品はカナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル庭園「閑坐庭」、ベルリン日本庭園「融水苑」など多数。曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授。著書に『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(以上、三笠書房)など。

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