周りが「気にならなくなる」"自分を生きる"練習 人間関係がよくなる"話し方""聞き方"のコツ

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「話を途中で遮られると、うんざりするな」「自分の意見を押し付けてくる人とは、距離を置きたい」

人が悩んでいるとき求めるのは、ああしろ、こうしろと解決策を上から押し付けられることではなく、「今、この瞬間」の自分が理解され、受け入れられることではないでしょうか。

自分で答えにたどり着くのを待つ

おのれの欲せざるところ、人に施すことなかれ

あなた自身にも、人からされて嫌だったことがきっとあるでしょう。

それを「しない」と心がけるだけでも心と態度は変わります。

それに、人々が自らの悩みについて話すときというのは多くの場合、はっきりした形ではないにせよ、ある程度の「答え」を持っているものです。

あるカウンセラーの方が、こんなことをおっしゃっていました。

私たちにできることといえば、悩める人が自分の力で答えにたどり着くお手伝いだけ。そのために、聞き続けること(傾聴すること)だけです

ひたすら聞いて、聞いて、それで何も出てこないようなら「また今度聞かせてね」と提案し、時間をおけばいいだけの話。

一度で足りなければ、二度、三度と聞いてみる

そうして、相手が自ら答えにたどり着いた後に「どうしたらいいと思いますか?」などと意見を求められたときに初めて、口を開く。それで十分です。

心に観音様を住まわせましょう。あなたには、それができるはずです。

枡野 俊明 「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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ますの しゅんみょう / Shunmyo Masuno

1953年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣(当時)新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年、『ニューズウィーク』誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。主な作品はカナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル庭園「閑坐庭」、ベルリン日本庭園「融水苑」など多数。曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授。著書に『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(以上、三笠書房)など。

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