だが、問題はハードルの高さではないだろうか。宇宙に興味はあったとしても、「なんとなく難しそうだから」という理由で距離を置いてしまったりするものだということだ。
そこで、本書の出番である。
なにしろ、「宇宙の全体像がわかり、自分の問題としてとらえられるように、宇宙の『おいしいところ』ばかりを凝縮」したというのだから。
忙しくても読み進められるようにと、各テーマが1日15分ほどのスキマ時間で読める分量になっているのもありがたいところ。
数式のたぐいもほぼなく、平易な文体で書かれているため、気軽にスラスラと読み進めることができる。だから、宇宙に興味を持った子どもと一緒に読んでみてもいいかもしれない。
ここでは「超基本編」の「よくある10のQ&A」のなかから、いくつかを抜粋してみたい。
まず大切なのは、宇宙のココを押さえておけばOK!ということをざっくり知ること。そうすれば、もっと広く、深く知りたくなる。
すなわちそれが、「宇宙の醍醐味」だというのである。
地球は何でできている? 生き物はいつ誕生したの?
その名のとおり「球」状の形をしている地球は、簡単にいえば宇宙に浮かぶ岩石のかたまり。
表面は「地殻」という岩石の殻でできており、地下には「マントル」という地殻とは異なる岩石があり、中心部には金属の「核」がある。
つまり地球は、卵の「殻」「白身」「黄身」のようなつくりになっているということだ。
残りは「陸地」で、山や川、森林、草原などの自然が広がり、ここにもたくさんの生き物がいます。私たち人間は、陸地のごく一部に街をつくって暮らしているわけです。
地球上で最初の生命が誕生したのは、約40億年前と考えられています。(25ページより)
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