海で育まれた生命は多種多様に変化し、やがて光合成を発明した種によって酸素がつくられるようになった。人間が安全に暮らしていられるのは、太古の生命のおかげだということだ。
そんなところからもわかるように、「生命の進化」は「地球環境の変化」をもたらし、「地球環境の変化」はさらなる「生命の進化」を促した。
いわば地球と生命は互いに影響を与え合いながら、現在までたどり着いたといえる。
太陽はなぜあんなに明るく暖かい? エネルギー切れは?
「太陽」から届く「熱」は大地や海、私たちの体をあたためてくれ、「光」は地上を明るくしてくれる。また、植物が光合成をするためにも欠かせない。
そんなところからもわかるように、太陽は地球にとって非常に重要な星なのである。
もしも太陽がなくなったら、地球は宇宙を漂う冷たい岩石の塊になってしまうので、考えただけでも恐ろしい話だ。
「ガス」と聞くと「ふわふわ」したイメージを抱くかもしれませんが、太陽は大量のガスが凝縮してできていて、とてつもなく重たいのです。太陽系の他の天体をすべて集めても、太陽の重さの1%にも及びません。
こんなにも重たいので太陽の中心部には強烈な力がかかり、そこで「特殊な反応(核融合反応)」が起きることによって、光や熱などのエネルギーが生み出されています。単にガスに火がついてメラメラと燃えているわけではありません。(27〜28ページより)
ちなみにこの反応は永遠に続くものではなく、太陽には寿命がある。
現在46億歳である太陽の寿命は、約100億年。近年、人間の世界では「人生100年時代」といわれることが多いが、つまり現在の太陽は人にたとえれば46歳くらいということになるようだ。
では、老いた太陽はどうなるのか?
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