「太陽の正体は?」宇宙には"2つの面白さ"がある 「月、宇宙人、火星移住…」東大宇宙博士の話題書

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なおブラックホールは発電効率がよく、少ない燃料で大きなエネルギーを取り出すことができるという。

そんなこともあり、理論的、観測的に熱心に研究が続けられているようだ。

宇宙はどこまで続いている? 果てはあるのか?

果たして宇宙に「果て(端っこ)」があるのかどうかは、現代科学でもまだ答えが出ていないようだ。

 宇宙のなかで私たちが観測できる範囲には、限界があります。光が1年間に進む距離を「1光年」といいますが、この単位を使うと、観測可能な宇宙は、地球から約465億光年までの範囲に限られています。
 しかし、実際の宇宙は、観測できる範囲よりも何億、何兆倍も超えてはるか遠くまで広がっていると考えられています。「限りがある(有限)」かもしれないし、「無限に広がっている」かもしれない――。
 つまり、宇宙は、「端がある何らかの形をしたもの」なのかもしれないし、「空間が果てしなく続くもの」なのかもしれないのです。ただ、どうやっても自分たちの目で見て確かめることはできません。(42ページより)

しかも不思議なことに、「限りがある」と「果て(端っこ)はない」が共存する場合もあり得るのだという。頭が混乱しそうな話だが、著者はこのことを地球を例にして解説している。

当然のことながら地球には限られたスペースしかないが、船に乗って海を旅していくと、ぐるりと世界一周できてしまう。いわば、「地球には、限りはあるけれど、果てはない」ということだ。

つまり、もしも宇宙がそうなっていた場合、「地球を出発して宇宙船でいろいろな星をめぐり、銀河をめぐり、限りなく遠くまで旅をしたと思ったのに、いつの間にか出発地点の地球に戻っていた」ということもあり得るということだ。

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