たとえば、ある商社は体育会系の職場で「上司の命令は絶対」であったのが、海外企業との合併で「部下の意見を尊重する」社風に180度転換。部下にあたりの厳しい上司が重用されていたのに、今では「時代遅れの存在」とされ揶揄される始末。わずか2年で体質改善を進めたため、求められない人材の烙印を押された管理職が増殖する悲劇が起きました。
このように時流の変化は加速し、かつ複雑になりつつあります。それでも皆さんは「自分を守り、将来を豊かに暮らすため」に時流に合った「求められる人材」を目指してください。
ところが会社が教えてくれることだけ実行していても、求められる人材には「まず」なれません。職場でソコソコ働けるための育成はするものの、それ以上の面倒までは見てくれないのが実情。そこで……皆さんにぜひとも知ってほしいのが会社の歩き方。
求められる人材になるための「会社の歩き方」
ちなみに会社の歩き方とは? 研修や上司のOJTでは教えてくれないけれど、
『本当は重要な仕事スキル:人間力、転職価値、社内調整力など』
を高めるための方法のこと。
たとえば、職場のお局さんとのかかわり方から社内の派閥争いに巻き込まれない方法、社外人脈のつくり方……など幅広くあります。
さらに職場はイマドキの若者、女性の社会進出、海外留学生の登場など、その会社環境は複雑化し、覚えておいたほうがいい歩き方=仕事スキルはかなり増殖中。
もし、あなたが「覚えてくれ」と会社が強要する業務知識を覚えることだけに忙殺されていると、最後は「君は時流に遅れている」とポイ捨てされる可能性は高まるだけ。会社の歩き方を覚えて「自分のことは自分で守らなくてはいけない時代」に生き残れる存在になりましょう。
さて、次回から具体的なテーマ別に会社の歩き方を紹介してまいります。
1964年10月21日、東京都生まれ。86年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。96年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティーとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(小社刊)など。
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