「これからの俺たちってどうなるの? 考えると不安になるばかり」
とブツブツつぶやきながら一人飲みする20代のビジネスパーソンに遭遇しました。場所は新橋。よくある居酒屋のカウンター。時間は20時。仕事が終わって帰宅帰りに職場の同僚と3~4人で飲んでいると思われる人たちで席が埋まりつつありました。
当方は友人から「悩みを聞いてほしい」との相談があり、居酒屋に集合。「悩みって何だよ」と切り出したタイミングでしたが、隣でつぶやく若者の言葉に耳がダンボ状態になっていました。すると30分後、待ち合わせだったようで若者の友人が登場。おそらく、会社の同僚ではなく大学時代の友人らしき雰囲気。場も和んで、楽しい話題で盛り上がるのだろう…とダンボの耳をしまおうとしたのですが、2人になっても会話は将来に対する不安について。
「金預金を始めたんだよね」「シンガポールに移住したくねえ?」
と給料が上がらない不満に加えて、現状からの打開策をまじめに語り合っています。それだけ若手ビジネスパーソンが日本の未来を悲観的に感じていると痛感させられた瞬間でした。ちなみに当方の悩み相談は5分で終了。「いいから飲もう」と、あとはささいな話題でひたすら盛り上がる飲み会となりました。バブル入社世代は「未来は明るい」と楽観的すぎるのかもしれませんね。
自分のことは自分で守れ
さて、通貨危機、超円高、雇用不安など、日本の未来をネガティブに描く記事が新聞・雑誌に登場しない日はない時代になりました。確かに日本の経済成長は鈍化して右肩上がりの予測は難しいのが実態。人生の諸先輩のように大企業にいれば安泰、仕事なんていくらでもあるとは言い切れません。電力会社や公務員だってリストラされるかもしれない不透明な不安要素が満載の経済環境です。よって、
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