「自分のことは自分で守らなくてはいけない時代の到来」
と誰もが理解しているはず。ところが太平の時代が長すぎて平和ボケしてしまったのでしょうか? 将来不安を口にするものの……会社倒産とかリストラと具体的な危機が目の前にやってこないと飲み屋の戯言レベルに終始する場合が大半。あるいは将来のための貯金、ムダな買い物はしない……と消極的な選択による行動をする程度ではないでしょうか? 「この会社も10年後は生き残れているかわからない」と本気で感じて、対策を講じているビジネスパーソンは極小です。
なぜなら、会社は世の中や会社が置かれた本当の危機的な状況を教えてくれないからです。事実、職場の上司や人事部、経営者にしてみれば、
「日本経済の将来を心配するくらいなら、目先の仕事に専念してほしい」
これが本音ではないでしょうか? こうした、自己中心的な発想の会社の論理に忠誠を誓って「与えられた仕事だけ」して、その結果、会社は何も守ってくれない悲惨な状況にならないでしょうか? 金預金も大事ですが、それより自分が置かれた状況を理解する努力をすべきです。
あなたは「自分を守り、将来を豊かに暮らすため」に何をすべきか? それを考えることが重要。仮に円がデフォルトしても日本中の企業がすべてなくなることはありません。組織が生き残るために必要な人材は何があっても「求められる人材」として重用されます。
たとえば、あるメーカーが海外ファンドに買収されたとしましょう。従業員の半数をリストラするとして……。
生産性の低い人材、専門性の低い人材は確実にリストラ対象になることでしょう。ただ、リスリラされる対象は? ベテラン社員が対象と考えがち。若い社員は残れると思われていましたが、これは大間違い。
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