「百度文庫AI」に作成したい内容をテキストで記入したり、ワード文書を読み込ませたりすると、自動でデザインやイメージ画像を生成し、内容に沿ったパワーポイントを作成してくれます。
パワーポイントの完成までは、わずか数分。クオリティもかなり高く、中途半端なスキルのビジネスマンのパワーポイントよりも、はるかにキレイで整った資料を作成できます。
今後、あらゆるシーンで活用されることは間違いないでしょう。
ただ、「百度文庫AI」が残念なのは現時点では中国語にしか対応していないことです。英語や日本語を読み込む精度は高くありません。
どうしても外国語で使いたい場合は、まずは中国語の原稿で読み込ませてパワーポイントが完成したあとに、テキスト部分を外国語に差し替えることで使用できます。
盛り上がる「中国の動画生成AI市場」
動画生成AI市場も盛り上がりを見せています。
特に、短尺動画最大手の1社である快手(クアイショウ)が、2024年6月にリリースした生成AIサービスの「Kling(クリング、可灵)」は、クオリティがとても高く、中国のみならず日本を含む世界中で話題になりました。
動画のシナリオを入力すると、それに応じてAIが動画を生成してくれます。
承認制であるために、使用できるまでに時間がかかるものの、瞬く間にユーザーを増やしています。
「Kling」のユーザー数については、具体的な数字は公開されていません。
ただ、快手は1日あたりのアクティブユーザー数が3.63億人という、巨大なプラットフォームであることから、非常に多くのユーザーに利用されていることが推測されます。
「Kling」の強みは、高度なシミュレーション力と、アジア系の顔の再現力です。
高度なシミュレーション力については、動きや物理的な挙動をリアルに再現することが可能です。宇宙飛行士の動きや自然環境の変化などを精密にシミュレートできます。
また高度なアジア系の顔の再現力については、日本を含むアジア圏での利用に適しています。
短所は、現在のところ、生成できる動画の長さは最大で5秒程度と制限されていることですが、今後のアップデートでの改善が期待されています。
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