
Deepseekが高品質なLLM(生成AI)を格安で提供できることが大きな注目を集め、半導体の質に依存しすぎない技術的な革新性が話題を読んでいる。
世界をリードするOpenAI社の「ChatGPT」との本質的な差、決定的な差は一体どこにあるのか。
北京大学MBAで最新の中国ビジネスを学びながら、現地でデジタルマーケティング会社も経営する岡俊輔氏に、より俯瞰的な観点から解説をしてもらう。
*【あわせて読みたい】「中国は"Deepseek登場以前"と"以後"に分けられる…?」「DeepSeek革命→中国国内で進む"凄すぎる大変化"」超驚きの実態
*【あわせて読みたい】「現在39歳の若者は、一体どんな人物なのか…?」"DeepSeek"を生み出した新カリスマ「梁文锋」の知られざる正体
私はいま北京大学の近くの「中关村」というエリアの近くに住んでいます。
このエリアは北京のテック系企業、スタートアップ企業が多く集まるエリアです。最近はこの中关村エリアで連日のようにDeepSeek関連イベントが開催されています。
私も参加したことがありますが、会場には人が満員で入っており幅広い業界の人が参加していました。オフラインだけでなくオンラインでのDeepSeekに関する勉強会や関連セミナーのようなものが日々開催されています。
このような背景には、前記事でも言及した通りDeepSeekが高品質なLLM(生成AI)を低価格かつオープンソースとしても公開していることにあります。しかしそれ以外にもDeepSeekのビジネスモデルや中国産業との親和性の強さも大きな特徴であり、実はそれこそがOpenAIのChatGPTとの大きな違いとも言えます。
DeepSeekの技術力の高さが注目されがちですが、それとは異なった観点からDeepSeekの強さと可能性を読み解いてみます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら