DeepSeekの新カリスマ「梁文锋」知られざる正体 中国在住・北京大学MBA生の考察(後編)

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1月20日の政府との座談会での梁文锋氏(写真:CCTVニュース)
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DeepSeekの技術的な革新性やそれが中国経済の悲願だったことはメディアでもたびたび報道されてきたが、DeepSeekの創業者である梁文锋氏の理念や背景が表に出ることは多くない。

どのような人物がDeepSeekを生み出し、どのような経済背景が梁文锋氏を中国AIのスターに押し上げたのだろうか。

DeepSeekに運営チームには、北京大学と清華大学の卒業生が多く在籍していると言われているが、現役の北京大学MBA生であり、北京でデジタルマーケティング会社を経営してきた岡俊輔氏に解説をしてもらう。

*【あわせて読みたい】「中国は"DeepSeek登場以前"と"以後"に分けられる…?」「DeepSeek革命→中国国内で進む"凄すぎる大変化"」超驚きの実態

*【あわせて読みたい】日本人が知らない「ChatGPT」と「DeepSeek」の本質的+決定的差は何なのか

DeepSeekが中国経済に与える影響

春節明けの2月17日に、中国の習近平国家主席が主催する民間企業シンポジウムではアリババのジャック・マー氏テンセントのポニー・マー氏BYDの王伝福氏らの大手IT企業の社長らとともに、DeepSeek社長の梁文锋氏も参加しました。

招待された他の社長は中国を代表する大企業のトップです。これらの企業は長年にわたり業界をリードし、巨大な市場シェアと影響力を持つ企業です。

一方、DeepSeekは2023年に設立されたばかりの新興企業であり、創業からわずか1年半ほどで、このような重要なシンポジウムに招待されたことは異例中の異例と言えます。

創業者の梁文锋氏自身も現在39歳と、他の参加者と比較して若い起業家です。

なぜ梁文锋氏がこのような重要なシンポジウムに呼ばれたのか。

DeepSeekが中国経済に与える影響はどのようなものなのか。

彼の実像に迫りながら、北京大学での学びも併せて読み解いていきます。

中国発の新鋭生成AIサービス「DeepSeek」のロゴ(左上)、中国最大の電子商取引グループ「アリババ」のロゴ(右上)、中国最大のSNS運営企業で世界有数のゲーム企業でもある「テンセント」のロゴ(左下)、中国を代表するEV・バッテリーのトップメーカー「BYD」のロゴ(右下)(写真:著者提供)
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