最近、昔の友人との結婚をする「幼なじみ婚」や「同窓会婚」が急増していますよね。サッカー日本代表の内田篤人選手が同級生と結婚されましたが、有名人だけでなく、一般の人の間でも、この傾向がみられます。
急増している背景のひとつには、ツイッターやフェイスブックなどのSNSの普及があります。今まで連絡が途切れていた旧友との再会が容易になったということですね。
しかしそれだけではなく、そこにはもっと深い理由が潜んでいそうです。おそらくそれは、「自分を理解してもらいたい」という人間が根源的に持つ欲求と関連していると考えられます。
「ありのまま」を知っている貴重な存在
子どもや学生時代の頃からの知り合いは、自分自身の等身大の姿を知っています。今より純粋だったころの、自分の本来の姿を知っている貴重な存在とも言えるのです。
もちろん、思い出したくないような失態や秘密を知っているという場合もありますが、自分がどんな人間であるかという基本を理解している人。再会を果たした時点で、すでにある程度の相互理解ができているとも言えます。そのため、再会してからすぐに信頼関係や安心感が生まれやすく、そこから、恋愛、結婚へと発展しやすい傾向があるのでしょう。
一般的に結婚の条件として上位に挙がってくるものには、年収や職業がありますが、そのような条件を飛び越える力を持っているのが、本来の自分を理解してくれるという「安心感」なのです。
これは、なにも異性だけの関係について言えるものではありません。旧友に久しぶりに会うと、自然と昔の頃の自分たちに戻り、とても楽しい気分になることが多いものです。素直な気持ちで深く相手と関わることで、安心感や心地のよさが生み出されてくるのですね。
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