VERY編集長が代弁する「働く主婦の本音」 自称"イケダン"に超危険信号

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30代女性を中心に熱烈な読者を抱えるVERY。編集部をもっと強い組織にしたいと意気込む今尾朝子編集長は、今年4月に育休から復帰したばかりだ
今年の7月号で創刊20周年を迎えた雑誌「VERY」(光文社)。出版不況と言われる現在も約35万部と、30代向け女性ファッション誌の中でトップの部数を誇る。当初は「シロガネーゼ」や「サロネーゼ」などさまざまな流行語やトレンドを生み出し、専業主婦を中心に人気を集めてきたが、今や読者の過半数が働く女性だという。2007年から編集長を務める今尾朝子氏に、働く主婦や夫婦関係の変遷などについて聞いた。

 

――20年前の創刊当時は、専業主婦がまだまだ多い時代でした。

そうですね。当時はまだ、結婚したら家に入るという女性が大多数でした。ご主人を立て、表向きは一歩引いているけど、精神的には自立していて、家の中では旦那さんと対等に話せる主婦が新しい、という時代だった気がします。

VERYでは15年前くらいから、いわゆる「サロネーゼ」が注目されるように。「趣味が高じておうちでサロンを開く」ことが、専業主婦の憧れの形になりました。

「カッコイイお母さん」でありたい

女性の新しい"はたらきかた"についての詳細は、週刊東洋経済臨時増刊「ワークアゲイン」(好評発売中)をご覧下さい

――こうした流れの中、8年前に編集長に就任されました。

ちょうど時代が変わる時期だったと思います。就任直後にいろいろな女性にお会いしましたが、働くことに誇りを持つお母さんが増えてきている印象を持ちました。

主婦といえば控えめな可愛らしさを求められることに抵抗を感じていて、それよりもっとカッコよさに憧れていた。そこで、編集長就任第1号は「“カッコイイお母さん”は止まらない!」という特集を組みました。

――「基盤のある女性は、強く、優しく、美しい」と、雑誌コピーでもストレートに「強い」という言葉を使っていますね。

第1号が当たり、この路線でいいと確信できたので、雑誌コピーもそのように変えました。

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