VERY編集長が代弁する「働く主婦の本音」 自称"イケダン"に超危険信号

✎ 1〜 ✎ 50 ✎ 51 ✎ 52 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――読者からライターになる人も?

カッコイイお母さんに憧れる読者の心をつかんできた見出しの数々

たくさんいらっしゃいます。ライター希望のお手紙をいただく場合もあるし、数年に1回、経験は問わないという形で記者募集もしています。専業主婦だった方や、全然違うお仕事をされていた方など、いろいろです。取材した相手で、面白いと思った場合にはこちらからお声がけもしています。

――VERY世代が今、望んでいるライフスタイルとは。

以前は、突出した何かがブームになりやすい時代でした。でも、今は、洋服でいえば、無理して高いものを買わなくてもオシャレができる時代。「ハイ&ロー」という言葉が出てきて、安いものを上手に混ぜてオシャレするのは賢くて素敵、という価値観にシフトしたのはもう7、8年前。最近では「ロー&ロー」も珍しくなくなりました。

「丁寧な暮らし」とか、「週末は郊外に」とか、最近よく言われていることですが、確かに何でもお金をかけて手に入れるというよりも、夫婦や家族単位で時間を共有することに関心が強まっていると感じます。「日曜日の風景」という、読者のおうちのインテリアを紹介する連載があるのですが、これも「家族が一緒にいられる日曜日という時間をどう過ごしているのか」といった視点から企画化しました。

ママが憲法について語るのは普通のこと

――憲法を採り上げた特集が話題になりました。高橋源一郎氏と内田樹氏がVERY読者を斬る対談など、知識人もよく登場します。企画はどのように作られているのでしょうか。

机上のプランではなく読者の肉声をもとに企画化しています。毎月の巻末アンケートで何百というマスのデータはとっていますが、たとえば有職者が増えていることはわかっても、どんな思いで働いているかということはわからない。だから、人に会いに行って話を聞く。部員全員がやっていることです。特に新人には、街に出て人に話を聞いてきなさいと言います。

憲法に関していえば、どうでもいいと思っているママなんかひとりもいませんよね。スタバでも話していることだけどな、と思ってしまう。

社会問題は、子どもの将来に直結する話です。たとえば、子どもを通わせたい幼稚園、学校のリサーチや下見って、ほとんど女性がやりますよね。そして旦那さんにプレゼンして、「いいんじゃない」と言わせる。なぜ子どものことはすべてママ任せなのだという話は置いておくとして、こういう作業って、そもそも社会の動きに敏感じゃなかったらできません。だから、憲法について話すのも普通のこと。

高橋氏と内田氏の対談も、決して奇をてらったわけではありません。ママになると叱られる機会がないよね、という読者との会話から、時に喝を入れてもらうとハッとする世代なんだという気付きから生まれた企画です。

VERYはライフスタイル雑誌なので、作っている側としてもこうした企画に違和感がありません。読者が気にしていることや、気になるであろうことは、これからも取り上げていきます。

(撮影:梅谷秀司)

佐藤 ちひろ ライター・エディター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さとう ちひろ / Chihiro Sato

インテリア専門商社にて内装デザインや商品開発リサーチ等を担当後、美容系ECサイトや新聞生活情報面の編集に携わる。独立後は企業取材やライフをテーマにした企画を中心に執筆活動を展開。東洋経済オンラインでは「めちゃ売れ!コスパ最強商品はコレだ」「溺愛される商品にはワケがある」など消費財関連の連載執筆を担当。プライベートでは1児の母。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事