「ポジティブ離婚」は、なぜ増えているのか

今どき夫婦は「きれいに別れたい」

 

離婚というと、以前は人知れず……というイメージだったが、昨今は違う。離婚式や離婚旅行など、前向きなセレモニーを行うケースが増えているという
女性の新しい"はたらきかた"についての詳細は、週刊東洋経済臨時増刊「ワークアゲイン」(好評発売中)をご覧下さい

「今までありがとう!」

妻(32)が大声で叫んだあと、ひまわりの“人間ブーケ”に扮した夫(36)が急流に向かってバンジージャンプ。

そんな斬新な「離婚式」が先月、群馬県で開かれた。人間ブーケ衣装の制作者はフィギュアスケート国際大会のブーケも手掛けるフローリスト萬木善之さん。

記念すべき離婚式300回目のイベントとして、友人や親戚らが見守るなか、盛大に開かれた。

再出発の決意を誓い合う「離婚式」が増加

人間ブーケに扮した夫(旧郎)がバンジージャンプを行ったある離婚式の一コマ

主役の新郎新婦改め“旧郎旧婦”は大阪府からはるばるやって来た。「落下の瞬間、結婚してから今に至るまでのすべての感情やたまっていたものを腹の底から絶叫することができてスッキリしました」と旧郎は晴れやかな表情。

「元妻も笑ってくれて、久しぶりに素の自分たちに戻れた気がしました」

仕掛け人は離婚式プランナーの寺井広樹さん。離婚式とは、別れを決めた夫婦が家族や友人の前で「再出発の決意」を誓い合う前向きなセレモニー。これまで300組以上の離婚カップルを見届けてきたが、最近はある変化を実感していた。

「最近、2人が明るく別れる“仲良し離婚”が増えてきたんです」

6年前に始めた離婚式だが、震災以降年々問い合わせは増え、近年はハイペースに。今年に入ってすでに200件を超える問い合わせがあった。しんみりとした離婚式も多いが、最近はパイ投げをするなど、2人が笑ってお別れする式が増えてきたという。

次ページ離婚に対する意識の変化
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
  • コロナショック、企業の針路
  • ほしいのは「つかれない家族」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激震! 不動産<br>大荒れ市況を徹底分析

コロナショックが直撃したのは、ホテルや大都市に立地する商業施設です。一方、郊外の商業施設や物流施設は需要増に沸いています。分譲マンションやオフィスビルの先行きには不透明感が漂います。不動産業界における明と暗。その最前線に肉薄します。