霞が関イクメンが育児で得た大きな気づき

「罪悪感のマネジメント」がカギ?

不夜城のイメージが強い霞が関だが、働き方にメリハリをつけて、家事育児を積極的に担当する男性もいる(写真 : Caito / PIXTA)

内閣官房の「すべての女性が輝く社会づくり推進室」で働く佐藤勇輔さん(38)は、育児から「仕事力」を磨いているイクメンだ。そもそも佐藤さんが育休をとった理由はシンプルに“父親を楽しみたかったから”。育休を取ったのは今から5年前。長女が1歳になるまで育休をとっていた妻と交替する形で、3カ月間取得した。

「育休をとってすぐの頃、娘が最初の一歩を僕の目の前で踏み出したんです。育休最後の日には、僕と一緒に最寄りの駅まで歩いて妻を迎えに行けるほどになって。ほかにも、最初の頃は僕が歌うとニコニコ体を揺らしていた娘が、育休最後の頃にはアーアー言いながら一緒に歌えるように。たった3カ月の期間でしたが、娘の成長一つひとつをこの目で見られたことは、親として無上の喜びでした」

働き方の改善で育児時間を捻出

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入省以来、仕事の効率を上げることに注力し、やむをえない事情がない限りは早めに帰宅するというメリハリのある生活を心がけてきた佐藤さん。娘が生まれてからは、子どもの寝かしつけまでには帰宅することを決めた。

「不夜城」と言われる霞ヶ関でそれを実行するのは至難の業だ。それでも“定時までに人の1.5倍から2倍の仕事をする”という目標のもと、日中はこれまで以上に必死になって仕事をした。

「どうせいつ帰れるかわからないと最初からダラダラ仕事をするのと、何時までに帰ると腹を決めて仕事をするのでは、日中の生産性は確実に異なります」

こうした努力の結果、娘の寝かしつけに間に合うように帰宅し、夜泣きの面倒までみていたが、もっとしっかりと娘と向き合いたいという思いは大きかったという。

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