僕たちは、だから「会社勤め」を辞めました

パパたちも押した「やめスイッチ」

家庭と仕事の両立に限界を感じて会社を辞める選択をするのは女性だけではない。家族の近くで働く方法を模索している男性は少なくない(写真:Graphs/PIXTA)

働き盛りといわれる30~40代の男性。責任ある仕事に意欲的に取り組み、滅私奉公で歩んできたサラリーマンも、子どもができたことをきっかけに考えが変わることがある。共働きの妻とのすれ違いの生活、子どもの寝顔しか見られない毎日に耐えられず「やめスイッチ」を押す男性も少なくない。

元・企業戦士の“イクメンカフェオーナー”

女性の新しい"はたらきかた"についての詳細は、週刊東洋経済臨時増刊「ワークアゲイン」(好評発売中)をご覧下さい

東京都多摩市に住む浜田健史さん(37)は、2人の子どもを持つ父親だ。多摩大学創業研究所の客員主任研究員として、多摩地域のマーケティングについて研究を進めながら、2013年に地域で創業支援を行う株式会社「たまらぼ」を設立した。

昨年には、団地が建ち並ぶニュータウンの一画で、商店街の空き店舗を利用したカフェ「タマラボ」をオープン。店内で創業支援や子育てをテーマとしたイベントを定期的に開催するなど、地域で起業したい若者や子育て世代が集まる拠点になっている。

妻はフルタイムで多摩市内の保育園に勤務する保育士。毎朝、家族の朝食を準備し、子どもたちを学校に送り出すのは浜田さんの担当だ。子どもが小さかった頃から、保育園で体調を崩せば迎えにも行くし、家事も半分くらいはやってきた。日中はラフなスタイルでカフェのカウンターに立ち、家族との時間を第一に考える”イクメン”だが、始めからこのように円満な共働きスタイルだったわけではなかったようだ。

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