前々回は 従順なイクメンは、暴発するかもしれない
【読者からの相談】
私は40代で、夫が50代、そして子ども2人は大学生と高校生です。
夫は白血病になり、この半年間入院しています。私は毎日面会に通い、パートの仕事と家事をこなし、心身ともギリギリの状態です。
先日、夫は一時帰宅中、突然、義母(つまり夫の実母)と温泉旅行へ行きました。私には「お前は仕事があるだろう」と言っただけ。これまでも亭主関白な夫に献身的に尽くしてきただけに、ガッカリしました。
この義母は来年80歳になりますが、身体は元気そのものです。思い込みが激しい人で、義母の心ない言葉には、婚約中から泣かされてきました。今回も、息子が白血病になったのは、嫁の料理のせいだと吹聴していて、私は改めて義母に嫌悪感を募らせました。さらに、それをわざわざ私に伝えにきた義弟嫁にも、親戚中で私が孤立するように動いている義母にも、悪意を感じます。
夫はそのような義母がいちばん大切で、私のことをかばうどころか、“気にするお前が悪い”とばかりに私を責めてきました。元々、私たち夫婦には絶対的な力関係があり、私は夫の家来のような妻です。病気の夫を支えるのは当たり前ですが、このまま稼ぎ頭となって奴隷のように働き、かしずいていかなくてはならないのかと思うと、気が遠くなります。
私の願いは、せめて言葉だけでも、夫が義母から私をかばう姿勢を見せてほしいのです。素振りだけでも、私に寄り添ってほしいのです。結婚して20年以上経ち、夫の本質を変えることは不可能だと悟っていますが、それでも、もう少し私を尊重してもらえたら、何でもがんばれるのに、と思います。
この半年で私は国家試験にも合格し、仕事も自立して生きていける見通しを立てています。離婚も覚悟し、夫の退院前には、一度私の想いを伝えようかと迷っていますが、どこまで耐えて、どこまでがんばればいいのか、教えて下さい。
阪本花(仮名)
【パンプキンからのコメント】
阪本様、あなたは妻としてそこまで夫に献身的でありながら、ほんの少しでも尊重してほしい、というささやかな思いを伝えられないでいます。そのことを理解できない人は多いと思います。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら