VERY編集長が代弁する「働く主婦の本音」 自称"イケダン"に超危険信号

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表紙は女優の井川遥さんを起用している

本格的に起業したいと考えるママを募集し、選ばれた人はママフェスでお店を出せるというものです。

アクセサリーからマッサージまで、ジャンルはさまざまですが、優勝された方は誌面でもさらに取り上げる。結果、伊勢丹などに商品を取り扱ってもらえるようになった方も。起業の足掛かりを探している方たちの登竜門になれたらと思っています。今年は4回目で、9月19日から行われる20周年記念イベントの中で開催する予定です。

男の子ママに注目する理由

――「イケダン」という言葉もVERYから生まれましたが、男性はどう変わりましたか。

「奥さんを働かせていると甲斐性がない」と世間体を気にする若い男性はほとんどいなくなりつつあります。奥さんが産後に仕事を辞めようか悩んでいても、「まさか仕事辞めないよね」「働き続けてね」と、言われたという話はよく聞きます。共働きならハワイも行けるし、家を建てるならなおさらだよね、と。

奥さんの社会進出を認め、気持ちもすごく寄り添ってきているものの、自分がライフスタイルや時間の使い方を劇的に変えられるかというと、そうではない。社会がまだそこまで変わっていないから、協力のレベルからは脱してはいないと思います。

そこで、20周年号発売のタイミングで、中刷りと新聞広告を使って旦那さんたちへメッセージを出しました。「仕事だけしているくせに」という挑発的な書き出しで、奥さんに家事や育児を押し付けていないかといった内容で、奥さんの気持ちが知りたかったらVERYを手に取ってみてくださいというオチなんですが、賛否両論ありネットでもすごく話題にしてもらえました。

ただ、旦那さんを嘆いたり不満を言い続けても仕方がないですよね。というわけで、われわれVERY世代が取り組むべきテーマは、男の子の育て方なんじゃないかとポジティブに考えることにしました(笑)。ここをどうにかすることで未来が変わるのではと。まずは9月のママフェスで「男の子ママ塾」を開きます。誌面でも、そういった企画を打つ予定です。

――昨年7月に女の子をご出産され、今年4月に復帰されました。ママになったことを仕事に活かしていますか。

ママ友との付き合いの中で、自分自身も悩みなど相談し合っていますし、情報がより入ってくるようにはなりましたね。しかし、出産してからは、本当に時間がない(笑)。やりたいことも山のようにありますが、疲れてへとへとだと娘を寝かしつけるうちに自分も寝ちゃう。

でも、限られた時間でも、強い組織を作りたいと思っています。今、14人の編集部員のうち、男性2人が子持ち。あとは既婚、未婚合わせて30代の女性が中心です。今はたまたま子どもがいる女性は私だけですが、部員たちも出産すれば私と同じ状況になるはず。

ありがたいことに、部員たちはそういったことを理解してくれています。私のことを自分事だと捉えて協力してくれるんです。申し訳ないと思うこともあるけど、罪悪感を持ってもこれからの人たちにとってプラスにならないし、夢がない。一緒にいい組織を作っていきたい。

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