「西成で2泊100万円!?」驚愕の民泊料金の背景に《西成中華街構想》? 中国人が次々と“超高額民泊”や“カラオケ居酒屋”を開業したワケ

西成のとある一帯には約250店舗ものカラオケ居酒屋が並ぶ(筆者撮影)
「2泊で100万円」。しかもあの「西成」の民泊で……いったい何が起こっているのか。その背景には、“西成中華街構想”があると、ルポライターの國友公司さんは指摘します。
國友さんの新刊『ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街』より、一部抜粋して、この驚く事態の裏側に迫ります。
「大阪・西成を買い占める謎の中国人」
年齢とともにドヤに泊まるのがキツくなってきた。
どうしてもドヤのせんべい布団で寝たくないときは、大通り沿いにある1泊1万円弱の「東横INN」か「チサン スタンダード」に泊まるようにしているのだが、「Airbnb」でもっと手頃で寝心地のいい民泊はないか探していると、目を疑うような料金を打ち出している民泊があった。
その額はなんと、2泊で100万円を超す。それも一軒だけでなく、探せば同じ価格帯の民泊が西成周辺にポツポツと出てくる。
「どういうこと?」と思ってスマホの画面をタップしてみるも、どこにでもあるようなマンションの一室を借り上げただけの民泊で、内装もいたって普通である。泊まれる人数もせいぜい5~6人。いくら円安が進む日本とはいえ、こんな部屋に泊まる外国人はいないだろう。
気になって探りを入れてみると、西成のチャイナタウン化がすぐそこまで迫っていることに気付いてしまったのだった。
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