管理費込で「2万7千円」西成ハウスの"壊れた日々" 排水、トイレ、揚げ句の果てには鍵まで…

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村田らむ
大阪・西成で激安の部屋を借りた筆者。そこで見た驚きの光景の数々をご紹介します(筆者撮影)/配信先では写真が一部しか見られません。本サイト(東洋経済オンライン)からご覧ください
かつては日雇い労働者の街として栄え、現在では日本でもっとも生活保護受給率が高いことで知られる、西成区のあいりん地区。「福祉の街」として取り上げられることも多く、日本の社会が抱える問題の一端を示す場所でもありますが、現在では外国人も多く住むなど、変化が生じつつあるようです。
村田らむさんの西成居住ルポ、後編です。(前編:西成「家賃2万7千円」ほぼ廃墟ハウスに住んだ結果 住人はほぼベトナム人、そこで見た驚きの光景

工事が終わった後、ドッと増えた住人

住みはじめた頃は、ほとんどが空き部屋だった。両隣誰も住んでいなくて静かだった。

「これは結構、住みやすいかもしれない」

と思った直後、工事が始まった。すべての部屋の畳をはがして、フローリングに替えるそうだ。

ベトナム人の関係者がやるらしく、昼間からワイワイガヤガヤと工事をはじめた。

僕の部屋も頼めばフローリング工事してくれたらしいのだが、いったん他の部屋に移らなければならないらしく、遠慮した。

工事が終わった後は、住人がドッと増えた。僕は1カ月に1~2回、最長1週間くらい大阪に行くのだが、行くたびに住んでいる人が変わっているようだった。

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