能登半島地震でも多く取り上げられた「災害時のトイレをどうするか」問題。
トイレ環境の大切さを広めるべく奔走する「日本トイレ研究所」の代表理事・加藤篤さんが、“トイレ”の視点から防災のノウハウをやさしく解説した『トイレからはじめる防災ハンドブック』より一部の内容を抜粋、忘れたころにやってくる災害への備え、そして起こった後の対応のポイントについて、3回にわたって掲載します。
第2回では、備えておきたい防災グッズ「携帯トイレ」についてお伝えします。
災害時に使う携帯トイレとは?
■後悔しない携帯トイレの選び方・使い方
携帯トイレとは、便器に設置して使用する袋式のトイレです。袋の中に排泄し、吸収シートや凝固剤で大小便を吸収・凝固させます。
給排水設備が損傷して水洗トイレが使用できないときでも、便器に取りつければすぐに使用できることが利点です。また、使い慣れたトイレ室を活用できるため安心です。
一方、いくつかの注意点があります。
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