リーダーが必ずしも「優秀である」必要がない理由 優れた人材を見出し仕事を任せることが重要

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リーダー
リーダーは、チームの中で一番優秀である必要はありません(イラスト:『リーダー1年目のマネジメント大全』より)
新年度を機に、昇進してマネジメントを任されることになった人、初めて部下ができた人、無我夢中で約2カ月を過ごして、そろそろ「マネジメントって何をどうすることなんだろう?」「どうやら自分はリーダーに向いていないかもしれない」など、さまざまな疑問や葛藤を抱える時期ではないでしょうか。
本稿では、入社3年目から約20年にわたってリーダーとしてのキャリアを歩み続け、数々の修羅場をくぐり抜けてきた木部智之氏の最新刊『リーダー1年目のマネジメント大全』から一部を抜粋し、新米リーダーが最速で結果を出すための仕事術を3回にわたってお伝えします。今回は2回目です。

最も優秀である必要はない

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1800年代のアメリカで、鉄鋼王とも称され多くの成功を収めたアンドリュー・カーネギーという大実業家がいます。彼は多くの名言を遺しましたが、その1つに、次のようなものがあります。

「己よりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」

カーネギーが自らの墓碑に刻ませた言葉です。

これは、彼がなぜ数々の偉業を成し遂げることができたのか、その理由を端的に示している言葉だと思います。つまり、カーネギーは自身の才覚だけで成功を収めたわけではないということです。

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