ゴルフのプロ大会に問われる観戦する価値

無料で観客を集める意義はどこに

ギャラリーの中には「初めての観戦」という、会場の近所のお年寄りとか、家族連れも多かった。子供や孫と一緒に、弁当もあるし、ピクニック気分の人も多い。グランド、ゴールドの選手たちは、間近でなければ多少子供が騒ごうが、けっこうお構いなしのところはさすが年季が入っている。

ゴルフ用品の特売や試打会なども開催されるので、試合そっちのけの人もいるが、300ヤードも飛ばせない一般のアマチュアゴルファーにはシニアが参考になると言われるので、プレーも見逃せない。

楽しんでもらいお店で買い物をしてもらう

一般的なゴルフプロのトーナメントは、だいたい4日間大会の通し券で1万円前後、3日間で6000円前後。当日券(1日券)は平日3000円前後、土日4000円前後といったところだ。

入場券を売る権利をもっているのは、主催者や開催するゴルフ場。入場券の売上収入については、ツアーを主管する男子の日本ゴルフツアー機構(JGTO)や日本プロゴルフ協会(PGA)、女子の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は、自分たちの主催試合以外は関知していない。

1万円の通し券が1万枚売れたら、1億円の入場券収入が得られる、というのは甘い。ほとんどの試合で年齢などの条件付きで入場無料を実施し、「招待券」など無料の入場券もお得意さんなどに配布しているので、ギャラリー数との単純な掛け算にはならない。

むしろ、入場券収入はほとんど当てにしていない大会は多い。入場券収入が見込めないなら、無料でたくさんの人に見て楽しんでもらって、できれば店や会場で買い物してもらった方がいい。グランド・ゴールドではそんなスポンサーの考え方に、主催者(PGA)も賛同した形だ。

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