「いったんゴルフをやめていた友人が、定年を機に30年ぶりに再開するらしい。そこで、『用具は何をどれだけそろえたらいいのかな?』って相談されてさ・・・」
先輩ジャーナリストが苦笑いしながら、こんな話を打ち明けてくれた。友人からの相談に即答できなかったそうだ。ゴルフ歴が長いためか、いざ始める時には何が必要なのか、とっさには出てこなかったという。
かつては「ビジネスパーソンのたしなみ」といわれたゴルフだが、最近の若い世代からは敬遠され気味だ。一方で、ゴルフというスポーツにはビジネスパーソンにとっての魅力があるということを、1月22日配信の記事で紹介した(「ゴルフをしないビジネスマンが損していること」)。
ゴルフを始めるには用具一式が必要
とはいえ、ゴルフはそれでもやっぱり敷居の高いスポーツととらえられているのかもしれない。ウエアやシューズ、クラブ、ボールなど何やらいろいろな用具がいりそうだというのも、理由の一つだ。最近はメーカーのショップはもちろん、ゴルフ用品の量販店や中古専門店、ネット通販など、ゴルフ用具を購入する場がたくさんある。
では、ゴルフを始めるには何が必要か。そして、その「初期費用」はいったいいくらぐらいなのか。
まず、クラブは絶対に必要だ。ただ、クラブ選びを間違えるとスコアにも影響をしかねないので、初めて買うときは慎重にしたい。
筆者は中古品も扱っている量販店を数店のぞいてみた。「ドライバー」(念のため説明すると、1番ウッドという一番長いクラブでたいていはティーショットというそのホールの最初に打つクラブ)は中古品で1万~3万円ぐらい。「アイアン」(主に第2打以降に使うクラブで、シャフトの長さによって番手があり、飛ぶ距離が違う)は5番~9番の5本セットで3万~5万円ほどだ。
これに「ウエッジ」というアプローチショットやバンカーなどで使う短いクラブ、グリーン上で使う「パター」が加わる。ウッドにもシャフトの長さで番手があり、3番または5番ウッドや、ユーティリティーというクラブも1~2本ほしいところだ。単品でいずれも数千円ぐらいからである。
新品がいいというなら、だいたい中古品の2~3倍ぐらいが相場。価格はピンキリで高級品だと数十万円になる。新品でも初心者向けのセットは5万円前後で売っている。量販店では試打できる店もある。ただ、ゴルフ規則で使用できるクラブは14本までなので買い過ぎないように。
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