元格闘家、古木はもう野球をあきらめたのか トライアウト2年連続挑戦した古木は今……?

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 華やかなプロ野球の世界。活躍した選手には、名誉と莫大な報酬がもたらされる。
 しかし、高年俸を稼ぐスター選手の裏には、競走に敗れ、表舞台から去りゆく選手がいる。そんな「戦力外通告」を受けた選手を、ドキュメンタリーで描いてきたのが、TBSテレビの「戦力外通告 クビを宣告された男達」だ。
 過去10年にわたってプロ野球選手を追いかけてきたTBS「バース・デイ」取材班と、スポーツジャーナリスト石田雄太氏が、3回に渡り、プロ野球界のもうひとつの姿をレポートする。
パワーヒッターとして活躍した古木克明選手。横浜ベイスターズとオリックスに在籍した(写真:杉本哲大/アフロスポーツ)

古木がトライアウトを受けなかった理由

プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男達~」という番組がある。その番組で、2011年、2012年と、2年連続で登場したのが、横浜ベイスターズなどで活躍した古木克明(33)だ。

古木は、“戦力外”という世界の中で、ある意味“スター”となった。クビを宣告された男たちが、サバイバルを勝ち抜くための戦い場・トライアウトにおいて、観客から最も声援を受けるのが、古木であった。

少なくとも現役時代の晩年を過ごしたオリックス時代よりも、戦力外通告を受けてからのほうが、彼はスポットライトを浴びていたかもしれない。

彼には、プロ野球の世界を離れた後、格闘技に身を投じ、大晦日の格闘技番組に登場するなど、派手な波乱万丈のストーリーがあった。そして、結局、野球があきらめきれないと、野球の世界に戻ろうとあがいた姿には、男の哀愁と夢があった。

その古木は今、何と戦っているのだろう?

バッティング練習を行う古木選手

実は、古木には、あるうわさがあった。2013年11月に行われたプロ野球合同トライアウト。そのトライアウトを古木が受験するのではないか、というものだ。もし、姿を現せば、3年連続の挑戦となる。

“戦力外”の“スター”、古木克明が、また不屈の挑戦を続けるために、トライアウトにやってくるのでは……? しかし、結論から言えば、古木はトライアウトを受験しなかった。

古木は、もう野球をあきらめたのか? 古木は今、何と戦っているのだろうか?

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