「ゴルフをしないビジネスマン」を卒業しよう 始めるための初期投資は、いくら必要なのか

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クラブをバラバラに持っているわけにはいかないから、キャディーバッグというゴルフ専用のバッグも必要だ。手軽に担げるバッグから高級品まであるが、数千円から2万円ぐらいで購入できる。ゴルフ場のコース内には、普通の靴では入れない。

靴底によっては斜面を滑り落ちる危険があり、芝を保護するためにスパイクというゴルフシューズでプレーすることが決められている。ゴルフ場によっては(特に海外などでは)靴底が滑らない運動靴でOKのところもあり、練習場でも使える。コースに出たら、7~10キロメートルぐらい歩く。靴ズレなどを起こすとゴルフどころではなくなるので、クラブ以上に慎重に選びたい。1万円前後で買え、練習場に行くことがあったら慣れるために履く方がいいだろう。

これでもだいぶ整ってはきているが、まだ必要なモノがある。クラブを振ってみるとわかるのだが、ボールを打つとグリップというシャフトを手で持つ部分が滑る可能性がある。このため、利き手じゃないほうの手にグローブをはめたほうがいい。日焼け対策で両手に着けている女性もよく見かける。これは1つ1000円程度で見つかる。一方、プロでも素手の選手はいる。米ツアーのフレッド・カプルス選手などだ。

コースに出るなら自分のクラブで練習してから

コースに出るにはクラブを扱えるようになってから。練習場には貸クラブもあるので、買い揃える前にゴルフを経験することもできるが、できれば自分のクラブで練習する方がコースへ行ってからの安心感が違う。

コースに出られるようになったら、細かい品々も必要になる。まずボールは、1ダース2000円ぐらい。ロストボールというゴルフ場などでプレーヤーがOBや池に入れてなくしたボールを回収してきれいにしたものはその半値ほどだ。大体ドライバーショットを打つ時にボールをのせて地面から浮かせるティー(ティーペグ)は数百円。元々はコップのようなものに砂を入れてひっくり返して盛土し、その上にボールを置いて打った。

滑りにくいゴルフシューズで足元を固める必要も(写真:rcaucino / Imasia)

グリーン上で他のプレーヤーの邪魔にならないように自分のボールの所にコイン上のものでマークするボールマーカー。これは1円玉でも100円玉でもなんでもいいのだが、凝る人は金貨や焼き物など高価なものを使っている。いろいろなデザインのボールマーカーが売られている。雨が降っていた時のために、傘やレインウエアもあればいいかもしれない。これも数千円程度からある。

さて、いくらになったかは、あえて計算しないが「まずいいモノでカタチから入りたい」という人、「安いモノでいいからまず打ってみて、続けられそうなら替えよう」という人などさまざまだろうから、自分の財布に合わせてこだわるところはこだわって揃えるのがいいだろう。ゴルフ好きの人が近くにいたら、お下がりをもらえるかもしれない。クラブを複数持っている人も多い。

そうそう、服装。野球やサッカーと違ってユニホームはない。ただ、Tシャツやジーパンではゴルフ場に入れてくれないので、普段着で構わないが注意は必要だ。

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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