大成功を収めれば、一般的なサラリーマンの生涯収入の数倍、数十倍を得られるかもしれない――。狭き門ではあるものの、プロゴルファーになって大活躍すればありえなくはない話だ。
ゴルフを始めた年齢は何歳?
そんな夢を抱く「ジュニアゴルファー」と呼ばれる子どもたちは、何歳ぐらいからゴルフを始めているのだろうか。「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」という大会が7月に米国のサンディエゴで開催される。それに日本から出場する代表選手を決める予選会が、中部地方のゴルフ場で行われた。
予選会は、6歳以下の部から男女別に2歳刻みで13―14歳まで5カテゴリ、日本でいう高校生の年代が15―17歳の部というところまで、細かい刻みになっている。同年代の中で競い合わせようという大会でもある。予選には1000人近くが出場するので、その年代のトップクラスといえる日本代表選手26人のうち、6歳以下を除く24人にゴルフの開始年齢を聞いてみた。
9―10歳の部⇒5~6歳(5、6歳各2人)
11―12歳の部⇒5~9歳(6歳が2人)
13―14歳の部⇒2~9歳(8、9歳各2人)
15―17歳の部⇒3歳~9歳(8、9歳各2人)
カッコ内はいちばん多かった年齢だが、だんだん開始年齢が早くなっているようにみえる。日本語を覚えるような年齢からゴルフクラブを握っている。
この予選会には全国から子供たちがやって来る。北海道や沖縄など遠方から来て、しかも送迎が必要なので保護者も帯同する。交通費や宿泊費、練習ラウンドなどの費用を含めると、ジュニアの特別料金としても10万円単位の出費が必要だ。飛行機の移動にLCC(格安航空会社)を使ったとしてもかなりの出費になる。
こうした子供たちはほぼ例外なく、毎日のように練習場に通い、週末にはコースに出ているというケースが多い。低年齢ほど、開始の早いほうが早く上達するのは当然といえば当然かもしれない。
1980年代に活躍した選手たちから、こうした「ジュニアゴルファー」という経験を経てプロになる選手が多くなった。大相撲でも、中学卒業後に就職として角界に入る「たたき上げ」力士と、アマチュア相撲で活躍してから入る力士(多くは大学卒)に分かれていた。
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