部下の「わかりました」はなぜ信用できないのか イメージの「解像度」を上げる3つのフレーズ

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行き違い 勘違い 
勘違いや行き違いが起きる原因のひとつは、説明する側と相手との間で“イメージの共有”ができていないことにあります(写真:Fast&Slow/PIXTA)
こちらはきちんと説明しているはずなのに、なぜか部下がミスばかりする――。勘違いや行き違いが起きる原因のひとつは、説明する側と相手との間で“イメージの共有”ができていないことにあります。本稿では、『賢い人のとにかく伝わる説明100式』より、一部抜粋・再構成のうえ、イメージの「解像度」を上げるための3つのフレーズやわかりにくさを排除する話し方についてご紹介します。

「伝えたこと」と「受け取ったこと」は本当に同じか?

「伝わる」の第一歩はなんだと思いますか。「伝わる」の第一歩は、自分の伝えたことと相手が受け取ったことのイメージが共有できていることです。もしも相手の頭の中に具体的なイメージが浮かんでいなかったり、自分とは違うイメージを抱いていたりしたら、勘違いや行き違いを引き起こす可能性が高くなります。

私が中国で仕事をしていたときのことです。私は部下に配管の改造工事を指示し、「なぜ改造するのか」「どう改造するのか」などについて、説明しました。

部下に任せてから数カ月後、「配管工事が完了した」と報告を受けた私は、早速現場を確認しにいきました。ところが、工事のあと、開けておくべきバルブが閉まっていたのです。

このとき「バルブを開けておかないと完了とは言えないよ」と注意をしたのですが、「完了」というゴールのイメージが私と部下との間で共有できていなかったことに気づきました。

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