部下の"トンデモ発言"にも共感力発揮5つの秘訣 非常識な質問も感情的にならず「キャッチ」
共感力の低い上司は、1on1ミーティングや面談をする際、如実にその欠点をさらけ出すだろう。
なぜなら1対1で部下と対話するときは、上司の立ち居振る舞いがとても重要だからだ。とくに重要なのは「共感力」だ。ただ、わかっていても、なかなかできるものではない。
たとえばダメダメな部下から「お金をもらえるなら、たとえお客様が損をすることでも積極的に提案すべきですよね?」。こんなことを言われたら、あなたはどんな気持ちになるだろうか?
多くの人は「その通りだね。当社が儲かることが第一だから」などと共感しないだろう。上司なら普通「何を言ってるんだ!お客様が損をすることなんて絶対に提案すべきではない」と注意するに決まっている。感情を抑えられず、叱りつける人もいるかもしれない。
だが、本当に共感力が高い人は頭ごなしに注意しない。では、どうすればいいのか?
今回のテーマは「共感力」である。1対1で部下と向き合う面談や1on1ミーティングを想定して、どうすれば「共感力」を磨くことができるのか。5つの秘訣を解説していきたい。
共感力の低い人が抱える3つの問題
ところで、そもそも共感力とは何なのか? あらためて言語化してみたい。辞書で調べてみると次のように書かれている。
「他者の考えや意見にその通りだと感じたり、喜怒哀楽といった感情に寄り添うことができる力」
つまり、いったんは相手の意見や感情を客観視して受け止めることだ。自分に向けて投げられたボールをしっかり観察し、正しい構えでキャッチする。そのうえで、どのようにボールを相手に返すのか。しっかり状況判断するスキルが共感力なのだ。
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