部下の"トンデモ発言"にも共感力発揮5つの秘訣 非常識な質問も感情的にならず「キャッチ」
結論を急いではいけない。
「結局のところ、残業が多くなっている理由は何なんだ?」と言いたいところをグッとこらえ、傾聴するのだ。そうすることで相手は自分を認めてくれていると感じ、心がオープンになっていく。
第2の秘訣は、効果的な質問である。質問スキルも共感力を高めるために不可欠だ。相手の頭を整理してあげる、気付きを誘発するといった目的で質問を続けると「コーチングされてる?」と勘繰られていく。
だから「それは具体的にどういうことかな?」「そのあとはどうなったんだろう?」といったように、相手の口調とペースを合わせながら、さらに話したくなるように質問することが大事だ。
第3の秘訣は、笑顔とリアクションだ。笑顔は共感を作り出すための強力なツールである。また、相手の話に対して大きめのリアクションを示すことで、あなたが関心を持っていることを伝えることができる。
ただ、過剰にリアクションする必要はない。自然体で、相手の話に合わせて適切な笑顔やうなずき、目配せをすることだ。非言語的な情報は、言葉にはない共感を相手に伝えるものだ。
「それは大変だったね」で共感を示す
第4の秘訣は観察力だ。「受け止める」のは、言語的情報だけではない。相手の表情や仕草、声のトーンなどの非言語的な情報も、しっかりと受け止められるよう意識しよう。
微細なサインに敏感になることで、より深く相手を理解することができるようになる。気配りができる人は非言語的な情報に、いつも焦点を合わせている。
第5の秘訣は、共感を表現する言葉を使うことだ。相手が高い洞察力を持っていればいいが、そうでないケースも多い。だから表情や態度で示すことも重要だが、言語的情報を使ってハッキリ伝えよう。
「それは大変だったね」「かなり苦労されてるね」といった言葉を使うことで、相手の感情を理解しようとしていることを相手に感じさせることができる。また、相手の発言や行動を評価する言葉を添えることも有効だ。
5つの秘訣を解説した。これらの事柄を心がけることで、共感力はアップできるだろう。とくに大事なことは、自分視点で受け入れないことだ。
もちろん共感力は一夜にして身につくものではない。だが意識的に実践することで、部下から信頼を得ることができるし、部下の成長を促すことができる。ぜひ試してもらいたい。
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