買った株などの運用資産をいつ売るべきか。カリスマ投資家が解説する。
さくらインターネット株で400万円損した──。
日本政府の共通クラウド基盤に自社製品が採用され、冒頭のような見出しの記事が世に出るほど注目された、さくらインターネット。同社の株価は政府の発表をきっかけに急上昇した後、暴落した。筆者は上昇開始後に購入し、急騰中も何度か下落したがすぐには売らず、最終的に購入価格の6倍で利益確定(利食い)することができた。
この銘柄に限らず、買った株などの資産を「いつ売るか」は大きな悩みの1つだ。売り時を誤ると、得られたはずの利益を逃したり、逆に損失が膨らんだりしかねない。とくに最近のような上昇相場では、株価が少し上がったところで売ってしまい、その後のさらなる上昇の波に乗れず悔しい思いをする投資家が多い。
ここでは、損失を最小限に抑えつつ、利益をできる限り増やすための売り方を紹介する。
「そろそろ下がるだろう」
上昇相場で大きな利益を上げられないのは、「そろそろ下がるだろう」「いま売れば5%の利益を得られるが、持ち続けると株価が下がって利益が減るかも」などと考えてしまうから。そこで勧めたいのが、「株価が下落に転じたら売る」というシンプルな手法だ。
下図の株価チャートを見てほしい。
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