「つみたて投資枠」はオルカンが人気。もう1つの枠をどう使うか。
デイトレーダーのように個別株の短期売買で稼ぎたい人たちには、新NISAは向かない。
年間360万円の非課税投資枠のうち120万円は、特定の投資信託しか買えない「つみたて投資枠」だ。「成長投資枠」も、短期の売買を繰り返すうちにすぐに使い切ってしまうだろう。
では長期投資で新NISAをどう活用すればよいか。
まず、よく言われているように、つみたて投資枠は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称「オルカン」1本でオーケーだ。世界の株式に分散投資する投資信託を買えばいい。
ただし、成長投資枠で日本の個別株にチャレンジするならば、つみたて投資枠で買うべきは、オルカンでも「(除く日本)」と表記されている商品。そのほうが、若干ではあるが分散投資の効果を得やすいからだ。
よく耳にする“間違い”
成長投資枠については、次のような意見をよく耳にする。
「購入した銘柄の中で株価が大幅に下落したものがあっても、いつかは値上がりするはずだから我慢して持ち続ける。そして少しずつ買い増しして、成長投資枠の5年分の上限である1200万円までひたすら購入する。それがうまい使い方だ」
確かに、購入時の金額(簿価)ベースで1200万円分の保有銘柄について、売却益だけでなく配当金にも税金がかからないのは魅力的だ。しかし、投資の目的は1200万円の上限に到達することではなく、儲けることだ。
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