大盛況の投資セミナーだが、怪しいものも数多い。

講師の口車に乗らないよう注意が必要だ(写真はイメージ)(写真:PIXTA)
日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新。新NISAもスタートするなど、資産運用には絶好のチャンスが到来している。『週刊東洋経済』4月27日-5月4日 合併号の第1特集は「1億円を目指す 資産運用大全」だ。今や資産1億円も夢ではない。
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コロナ禍が収束に向かい、リアルな投資セミナーが息を吹き返してきた。初心者向けの投資セミナーから、経験者向けの資産運用セミナーまで花盛りだ。
しかし、そうしたセミナーの口コミサイトやSNSをのぞくと、「高額な保険を売りつけられた」、「強引にFX投資に勧誘された」などといった不満の声が多く見られる。
これまで多数の投資詐欺の被害者の相談に乗ってきた弁護士のT氏は、その背景について次のように語る。
「無料のセミナーも玉石混淆。大手銀行や保険会社、投資コンサルティング会社などがやっているセミナーもあれば、聞いたことのないような怪しげな会社が主催している詐欺まがいのセミナーもある。無料の裏には必ず訳があるということを承知したうえで参加してほしい」
無料セミナーと勧誘はセット
銀行や証券会社なら金融商品を、保険会社なら保険を最終的には買ってもらうことが主催者側の目的なのは当然のことだ。つまり無料セミナーと勧誘はセットなのである。それを知らずに不用意に参加すると痛い目に遭う可能性もあるということだ。
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