新NISAを有効活用するために、気をつけるべきポイントを解説。

特集「株の道場 新NISA2年目も伸びる株」の他の記事を読む

今年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)は、売却益だけでなく配当金にも税金がかからない魅力的な制度だ。ただ、気をつけておきたい点がいくつかある。
まずは買い付け上限。個別株に投資できる「成長投資枠」は1年間に買い付けられる上限金額が240万円と決められている。
例えば、1月に240万円分の株式に投資したとしよう。その銘柄が期待どおりに上昇したので、利益確定のために持ち株の一部を売却したとする。この場合、1月時点で非課税枠を目いっぱい使ってしまったので、この年は成長投資枠を使って投資することはできない。デイトレーダーのように、短期間に売買を繰り返す投資スタイルには向いていない制度なのだ。
ありがちな誤解として「前年に240万円を売却したのだから、今年はその分を上乗せして480万円分の非課税枠を使える」というものがあるが、これも認められていない。前年にいくら売却しようが、1年間の買い付け上限はあくまで240万円のままだ。
投資枠は使っておく
今年の投資枠が残っているなら、年内に使っておくことをお勧めする。前述のように、枠を残しても、翌年にその分を240万円に上乗せできるわけではない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら