話が致命的にわかりにくい人は「順序」を知らない 「結論⇒理由⇒事例⇒結論」で組み立ててみよう

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会議で話がわかりにくい人
スピーチのプロが論理的に伝える方法を伝授します(写真:takeuchi-masato/PIXTA)
ふだん会話をしていると「あの人の話は理路整然としている」「話がとてもわかりやすい」と、感じる場面があります。一方で、内容があちこちに飛んだり、最初に伝えるべき事項を話さないと、聞く側には理解しにくい話になってしまいます。
実は、話し方にも「伝える順番」や「話し方の型」があることをご存知でしょうか?「『算数の公式』のようなもので、この『型』に当てはめることで、驚くほど伝わるようになる」と言うのは元CBCアナウンサーでスピーチコンサルタントの阿部恵さん。著書『1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる』から、わかりやすく論理的に伝えるコツをご紹介しします。

料理番組は「わかりやすい」のお手本

皆さんは料理番組をご覧になったことはありますか?

私は料理番組を観るたびに、「よくできた構成だな」「伝える順番がうまい!」と感心しています。

例えば、カレーライスをつくるときの順番です。

① 今日はカレーライスをつくります。
② まず材料です。お肉、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもです。
③ 切った材料をお鍋に入れて炒めます。
④ お水を入れて、煮込みます。
⑤ カレー粉を入れてさらに煮込みます。
⑥ カレーライスが出来上がりました。

まず、①では、何をつくるのか全体像を示します。その上で、②~⑤はつくる順番通りに説明します。最後に、⑥で出来上がった料理を明確にします。わかりやすいですね。

料理を一度でもしたことがある方でしたら「当たり前でしょ!」と思われるかもしれませんが、いざ自分で話そうと思うと、これがなかなか難しいのです。

話す順番がぐちゃぐちゃになりやすい方は、料理に例えると、次のような順番になっていることもあります。

③最初に、材料を切って炒めるでしょ。
⑤次、カレー粉を入れて煮込むよね。
②あ、材料は、お肉、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもだった。
④忘れていた!カレー粉の前にお水を入れるんだ。
⑥カレーライスが出来ました!

自分ではカレーライスのつくり方を説明しているつもりなのに、つくったことのない初心者にはうまく伝わりません。話を伝える順番はとても大切なのです。

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