仕事のできない人は相手の話を聞く力がない

「正しい敬語」ちゃんと使えていますか

会話が苦手な人は話し方よりも聞き方に問題があります(写真:Taka / PIXTA)
ビジネスパーソンが身に付けるべきスキルは膨大ですが、そのすべての根幹にあるのが「言葉遣い」です。なぜなら、どんなに優れた意見やアイデアでも、アウトプットが不適切だと色あせてしまいますし、言葉を発するという基本スキルのレベルが低いと発案者の評価まで下がることすらあるからです。
一流の人間ほど言葉遣いに繊細なのは、たった1つの発言が適切かどうかで仕事の成果が一変する場面を幾度となく経験してきたからでしょう。
では、どうすれば一流のビジネスパーソンや決定権のある役職者に対して適切な言葉遣いができるようになるのでしょうか。
伊藤忠商事グループや資生堂などの大手企業で40年にわたり研修を行ってきたTBS元アナウンサーで、『できる大人が使っている社会人用語ハンドブック』の著者である今井登茂子氏が言葉遣いの極意を解説します。

「見下し敬語」「逆さま敬語」「ぼかし敬語」に要注意!

新人が周りをドン引きさせる言葉ワースト3」(4月1日配信)では、新入社員が仕事以前に覚えたい「社会人用語」をご紹介しました。この社会人用語、新人だけに向けたものではありません。残念ながら5年、10年キャリアを積んでいても、誤った言葉遣いで評価を下げる人は多いからです。これは研修先の企業でもよく耳にしますし、日々実感することでもあります。

「言葉遣いやマナーを研修に取り入れてほしい」とリクエストされる傾向は大企業ほど顕著で、依頼の9割に言葉遣いが含まれると言っても過言ではありません。

たとえば、こんな言葉遣いを耳にしたことはないでしょうか。

アドバイスをくれた上司に「参考にします」

取引先への電話で「〇〇様はおられますか?」

来客にお茶を差し出すときに「お茶になります」

これらは失笑を買うレベルの明らかな誤りです。

1つめの「参考にします」は、「考えの足しにする」というニュアンスがあり、目上の相手に使うのは失礼。「勉強になります」が正解です。

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