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アンリツ、期待の「5G」低調で通信依存脱却急ぐ 社長激白「新技術が生まれる市場に計測の商機」

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濱田宏一/はまだ・ひろかず 1964年生まれ。東京電機大学工学部卒業後、1988年アンリツ入社。通信計測器の開発や国内外でのマーケティングに携わる。R&D本部長、計測事業グループプレジデントなどを経て、2018年から現職(撮影:大澤誠)
神奈川県厚木市に本社を置く通信計測器の老舗、アンリツ。携帯電話の開発や基地局の整備などで使われる通信計測器や、食品工場向けの検査装置などを手がける。情報通信が人々の生活の中で重要性を増す中、高速・大容量通信が可能となる「5G」を中心とした移動通信システムは今後どう発展するのか。濱田宏一社長に聞いた。

 

――東洋経済が濱田社長を直撃するのは『週刊東洋経済2019年5月25日号』の「5G革命」特集以来のことです。当時は5Gへ強い期待が寄せられていましたが、足元ではスマートフォンの買い控えなどが発生し5G投資は減速気味です。

いきなり直球ですね。結果として、これまでのところは5G向けの投資にはピークがなかった。新型コロナや米中貿易摩擦、部材不足などが重なり、スマホメーカーや通信事業者などの顧客は投資を控えた。3Gから4Gに移行するときは、通信方式の違いなどから3Gを“全部捨てて”4Gだった。しかし、4Gと5Gは通信方式が共通しているため、5Gの投資を控えても大きな問題がおきない。

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