はまだ・ひろかず●神奈川県出身。1988年東京電機大学卒業、アンリツ入社。2015年に執行役員就任。常務、専務、取締役を経て18年から現職。(撮影:尾形文繁)
──測定(通信テスト)機器事業が牽引し、業績は順調に伸びています。
伸びている部分の大半が5G関連の需要だ。その伸びに連動して営業利益率も上がっている。2018年度の営業利益率は当初7%を計画していたが、結果的に14%にまで上がった。
われわれの測定器は最先端を行っており、他社は技術的に追いついていない。重要なのは顧客が「欲しい」というタイミングで製品を提供できるかどうか。これができれば、顧客は高価格でも買ってくれる。それが営業利益率に反映されている。
──競争力の源泉はどこにあるのでしょうか。
自社で擬似的な5Gの通信ネットワークを作り、あらゆる通信のプロトコル(手順)に対応していることが大きい。例えば、スマートフォンの通信先が、ある基地局から別の基地局へ移った際にどうなるかといったことなど、テストに必要な項目はいくつもある。こうした開発環境は他社が追いつけないところだ。
──競合には測定器で世界最大手の米キーサイト・テクノロジーズ社がいます。どう戦いますか。
キーサイトとは勝ったり負けたり、五分五分という状況だ。
LTE(4G)では、顧客のほとんどがわれわれの測定器を使ってくれている。キーサイトはLTEの測定器を展開せず、5Gで再参入してきた。
とはいえ、LTEの通信機器は5Gでも使われる。機器の組み合わせがところどころで起きるため、LTEでの高いシェアは、後々になって弊社の強みになる。
──測定の需要は、どの局面で膨らむのでしょうか。
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