「マネジメント」に悩むビジネスパーソンは多いと思いますが、その本質は「いま、どの方向に風が吹いているか、社会がどのように変化しているかを見極め、変化に適した人材に『任せる』こと」と話すのが、日本生命出身で、ライフネット生命の創業者でもある出口治明・立命館アジア太平洋大学(APU)学長です。
新著『決定版 「任せ方」の教科書 部下を持ったら必ず読む「究極のリーダー論」』を上梓した出口氏が、今回は「部下に対する正しい指示の出し方」を解説します。
新著『決定版 「任せ方」の教科書 部下を持ったら必ず読む「究極のリーダー論」』を上梓した出口氏が、今回は「部下に対する正しい指示の出し方」を解説します。
「任せる」は指示と権限の範囲を明確にすること
権限の感覚、つまり「権限は一度与えたら後から取り戻すことはできない」「職責上位者だからといって、オールマイティではない」といった感覚を持たない上司は、「任せる」(権限の委譲)と「丸投げ」の違いがわかっていません。
「任せる」も「丸投げ」も、誰かに仕事を振ることに変わりはありませんが、その振り方には大きな違いがあります。
・丸投げ……指示があいまい。「何でもいいから、適当にやっておいてくれ」
・任せる……指示が明確。権限の範囲が明確。「君にはこういう権限を与えるので、こういう結果を出してほしい」
・任せる……指示が明確。権限の範囲が明確。「君にはこういう権限を与えるので、こういう結果を出してほしい」
「任せる」とは、「権限の範囲を明確にしたうえで、的確な指示を与えること」です。具体的に見てみましょう。
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