「マネジメント」に悩むビジネスパーソンは多いと思いますが、その本質は「いま、どの方向に風が吹いているか、社会がどのように変化しているかを見極め、変化に適した人材に『任せる』こと」と話すのが、日本生命出身で、ライフネット生命の創業者でもある出口治明・立命館アジア太平洋大学(APU)学長です。
新著『決定版 「任せ方」の教科書 部下を持ったら必ず読む「究極のリーダー論」』を上梓した出口氏が、今回は「部下に仕事を任せるコツ」を解説します。
どんなに優秀でも2~3人分の仕事しかこなせない
仕事を他人に任せられずに、「自分で抱えてしまう上司」がいます。自分で抱えてしまう上司には、次の3つの特徴が挙げられます。
【自分で抱えてしまう人の3つの特徴】
①「人間の能力や使える時間は有限である」ことがわかっていない
②部下の仕事が「60点」では納得できない
③判断のスピードが遅い
①「人間の能力や使える時間は有限である」ことがわかっていない
②部下の仕事が「60点」では納得できない
③判断のスピードが遅い
①「人間の能力や使える時間は有限である」ことがわかっていない
「人間は元来、愚かな動物であり、1人でできることには限界がある」ということがわかっていません。だから、自分1人で何でもできると勘違いをします。
どれほど優秀な人でも、せいぜい「2~3人分の仕事」しかこなせません。「自分の能力には限界がある」ことがわかっていれば、1人で抱えたりせずに、「誰かに任せよう」「協力してもらおう」と考えるはずです。
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