コロナ後の職場で増える「ざんねんな人」図鑑

困った人に同僚・上司・部下はどう接すべき?

すぐに誰かの陰謀にしたがる、何かあったら占いに頼りがち、ネットと職場でキャラが違う……。コロナ禍をきっかけに表面化した、職場の同僚・上司・部下の厄介な振る舞いとは?(出所:『職場のざんねんな人図鑑』)
コロナ禍によって、これまでは表面に現れていなかった人間の本性を目の当たりにすることが増えたという人もいるのではないでしょうか。こうした人たちの振る舞いには、実は理由があります。
近年の進化心理学の研究から、私たちの脳は先史時代から大きく進化しておらず、その頃に形成された遺伝情報に基づいて行動していることがわかりました。『職場のざんねんな人図鑑』の著者であり、進化心理学の第一人者である石川幹人氏が、コロナ禍で露呈した人間の「ざんねん」な行動の理由に迫ります。
※ 同書では、人間の困った「あるある」を25属に体系化し、妄想属・運命属・変心属などのように表しています。本寄稿は、同書をもとにした一部書き下ろしです。

あなたの職場にこんな人いませんか

① すぐに何かの陰謀にする人たち

新型コロナウイルス感染症の流行以降、職場などでこんな風に言う人はいませんか。

「〇〇国はもうだめかもしれない」
「〇〇食品は体に悪い、絶対食べちゃだめ」
「ウイルスは〇〇が人工的に作り出したもので、人々を操作しようとしている」
「ワクチンは医療業界が儲けるためにやっているだけで、実は効かない」

医療や健康情報について詳しく調べるようになり、どこの食品や製品がいいの悪いのと周囲に喧伝し始めます。熱が入ったように周囲を啓蒙し、他人にも同じような思想や習慣を強要しようとすることも……。

こちらが否定しても、「あなたはだまされている」「マスコミに洗脳されている」などと言って、なかなか聞く耳を持ちません。相手の理論の矛盾をこちらが突きつけると、「○○がそう言っているから」「○○に書いてある」と他人の理論を傘にして、自分で論理的に検討することを放棄し始めます。

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