コロナ禍で顕在化する「無礼な人間」の破壊力 「せめて人間らしく」あるために少しの配慮を

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文字だけのやりとりは伝えたいことが伝わらず、誤解される危険性も。リモートワーク導入が進む今、メールを書く際には細かい配慮をする必要があります(写真:polkadot/PIXTA)
出してしまったメールや投稿してしまったSNSでの発言を撤回したくなったことはないだろうか。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、多くの企業はリモートワーク導入の必要性に迫られている。テクノロジーが発展したいま、直接会わずにコミュニケーションを取ることはなんら難しいことではない。だが、しかし、そんなオンラインでのコミュニケーションにも落とし穴は存在する。
「職場の無礼さ」の研究に20年を捧げた著者の集大成である『Think CIVILITY(シンク・シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』を一部抜粋のうえ、再編集してお届けする。

オンラインは私たちを無礼にする

電子通信機器は、私たちを驚くような形で結びつけてくれることがある。ただ、その一方で、コミュニケーションに際しては、誤解や欠落が生じやすい。

『Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』は10万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

また、コンピューターの上だと、たまったストレスを吐き出すように、普段なら考えられない暴言を吐く人もいる。距離があるから大丈夫だと思うのか、平気で他人を侮辱し、罵倒する人も少なくない。

コンピューターで他人と関わることが増えすぎたために、もはや面と向かって接する方法がわからなくなっている人もいる。他人も自分と同じく、感情を持った生身の人間だということをつい忘れがちになる。

メールがさまざまな形でビジネスに役立っているのは確かだ。だが、メールがあるせいで、職場で昔なら考えられなかったようなとんでもない無礼な振る舞いをしてしまう人もいる。

怒りにまかせて他人を非難するメールもそうだし、明らかに相手を困らせる目的で送っているメールもある。職場にふさわしくないくだけすぎた内容のメール、とんでもなく長いメールも困る。

メールはその内容、出し方によって、相手にとって大変な失礼になってしまうし、相手を見下し、軽んじたことになってしまうこともある。

感情に任せてとんでもないメールを送ってしまうのを防ぐことはそう難しくない。まず重要なのは、自分の今の心の状態に自覚的になることだ。

また、自分の感情をコントロールするコツは昔から数多く知られているので、それを利用すればいいだろう。だが、難しいのは、「とんでもない」というほどでもないちょっとした無礼を防ぐことである。

メールを書くときには、相手が受け取るのは書かれた文字だけである、ということに注意する。これによって一度に伝えられる感情は1つか、せいぜい2つだ。

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