コロナ後の職場で増える「ざんねんな人」図鑑 困った人に同僚・上司・部下はどう接すべき?
周囲が警戒すべき点は、運命属の相談に乗っている間に、その相談者が依存の対象になる可能性です。依存心の強い運命属の場合、つねに頼れる存在を求めているので、相談相手と抜き差しならない関係になりがちです。
他人から頼られるのは気持ちいいものですが、相談相手を延々と続けることもまた難しいでしょう。続けられなくなったときに、運命属は途方にくれて「愛が憎しみに転じる事態」を起こす可能性があります。
多くの場合、周囲ができるのは相談相手になることではなく、せいぜい深刻な事態にならないかどうか見守ること程度なのかもしれません。
違う自分がいるのは普通のこと
「日本も海外並みの意識を持つべき」
「社会の変化を機に、会社も組織も変わらなくては」
SNSアカウントを検索してみると、こんな風になんだかいいことを言っています。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、危機意識を持つ必要性を訴えたり、ビジネスモデルや組織を変えていこうと意気揚々と主張していたります。
しかし、その人格は職場などで見せる側面とは明らかに違う様子。どうやら、そのアカウント内ではそういうパーソナリティやキャラクターで統一しているようで、「いいね」を押したり、つながっている相手も、その人格と関連した人種になっています。
「あれ、こんな人だったかな」と思って、SNSや特定のコミュニティで見せている人格を前提としてリアルで接してみると、非常に冷淡な反応が返ってきます。
ネットで見せていた熱い思いや勢いはどこへ。「ネットではこんなこと言ってましたよね」とさりげなく指摘してみてもどこ吹く風。どうやら、コミュニティやアカウントによって、キャラクターを使い分けているようです。
なんとなく収まりが悪いような、納得できないようなモヤモヤ感が残ります。しかし、明らかな違反や問題行為ではないため、注意しづらいのです。
このような人たち(以下、変心属)は、周囲からは「節操がない」と批判されますが、よくいうと「一貫性のある自己表出」にこだわりのない人なのです。
人間は、異なった振る舞いが周囲に見えてしまうと嫌なものです。なぜかといえば、人類は太古の時代から、それぞれ個性あるメンバーが、集団で協力して仕事を分担していたからです。
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