①の任せ方は「好きなようにやらせ、上司は口を出さない」わけですから、丸投げと同じではないかと思えるかもしれません。ですが、「こちらからは口は出さないので、好きなようにやってもいい」との指示を明確に出しているのですから、丸投げではありません。
②の任せ方は、「ビジネスラインの一工程を任せる」「作業の一部分だけを任せる」やり方です。
③の任せ方は、部下の視野を広げる一助となります。「一段高い仕事」を任せるようにすると、部下の視野が広がります。上司の代役を任せれば、部下は、自分が部長や課長になったつもりで考えるようになるでしょう。
ビルの1階からでは見えなかった景色が、階が上がるほど視野が広がって、遠くまで見えるようになる。それと同じです。
大きな仕事を任されると、結果として視野が広くなる
僕は、日本生命時代、小さなロンドン支店で、500億円の証券運用を任されていました。在任期間3年で、その他に、また、2000億円のお金を新たに貸し付けました。
責任は重大。当然ですが、「本当に回収できるのか」を必死になって考えます。こんなときはプレッシャーを感じて苦しくなることもあるかもしれませんが、この経験は、その後の僕の糧になっていると思います。
大きな仕事を任されると、責任も重くなる。否応なしに階段を上がることになる。その結果、「自動的に視野が広くなる」のです。
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