
谷崎潤一郎『文章読本』中公文庫
「1万時間の法則」という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。ジャーナリストのマルコム・グラッドウェル氏の著書に登場する言葉で、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、最低でも1万時間が必要だと説いたものだ。
はっきりとした時間数こそ明記されていないが、谷崎潤一郎の『文章読本』にも似たようなことが書かれている。しかし、努力は本当に報われるのだろうか。
文章の上達法
文章術のマニュアルである以上、谷崎の『文章読本』は、その腕の上げ方が内容の中核となる。それは「文章の上達法」と題される第二章にて詳しく説明されている。
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