NHK辞めた「30歳女性」収入激減も"手にしたもの" 「カンボジアの病院で契約社員に」転職の訳は?

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NHKを辞めて「ジャパンハートこども医療センター」(国際医療NGO「ジャパンハート」がカンボジアで運営する病院)で働く藤田陽子さん(撮影:原悠介)
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「転職」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるだろうか。
「キャリアアップのために」というポジティブなイメージ。はたまた「過酷な労働環境に耐えかねて移る」ネガティブなイメージ。
今の自身の仕事や職場環境、置かれている状況により様々だろう。
そんな転職だが、ここに一人、NHKの正社員の記者職から、国際医療NGOの「ジャパンハート」に移り、カンボジアの病院で契約社員として働く女性がいる。
彼女はなぜNHKから飛び出したのか。その本音に迫ってみた。
*この記事のつづき:NHK元記者が見た「カンボジア医療」超過酷な現実

NHKを辞めて、カンボジアの病院へ

NHKといえば、日本国民の誰しもが知る公共放送局であり、日本の報道の中枢を担っていると言っていいだろう。

そんなNHKで記者を勤め、ジャーナリストとして本格的に歩み始めた最中、NGOに転職を果たした異例の人物がいる。

藤田陽子さん(30歳)。現在、「ジャパンハート」のカンボジアの病院で広報スタッフとして勤務している。

いったい、なぜ彼女はジャーナリストとしてのキャリアから離れたのか。

彼女の話を聞くうちに見えてきたのは「自分自身が本当に幸せを感じること」を仕事にどう結び付けるのか、そして今の日本人の仕事に対する価値観と生き方に対するメッセージだった。

2024年3月、編集者が取材に訪れたカンボジアの病院の玄関にて(撮影:原悠介)
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