コロナ禍をチャンスに変えたアーティスト
コロナ禍は世の中の在り方を大きく変えた。とりわけ自粛期間中にライブ活動の制限を余儀なくされたアーティストたちは、それぞれ空白の時を作らぬように取り組んできた。
シンガーソングライター野田愛実は、そんなコロナ禍の状況をチャンスに変え、自らのアーティスト人生を激変させた一人だ。
「最初のステイホームの期間は本当に何もしていなかったし、私は一体何者なんだろうと思って。シンガーソングライターと言っているけど、それで食べられているわけでもないし、ライブに出るわけでもない。それで、このままではいけないと思って始めたのがYouTubeでした」
YouTubeにカバー曲の動画を投稿する。自らの存在意義を問うほどに悩みに悩んだ末の苦肉の策だった。
だが、それが大きくバズり、動画の総再生回数は2024年2月時点で5500万再生を超えるなど日本を代表するカバー曲をメインとする動画チャンネルとなった。
なぜこれほどまでに大きくバズり、視聴者の心をつかんだのか。
そこにはシンガーソングライターとしての確固たる信念が存在した。
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