そんな藤田さんの転機となったのは、遠くニュージーランドの地で知った、東日本大震災のニュースだった。
東日本大震災で「報道の仕事」に興味を持った
「そのまま英語圏の大学進学も考えていたのですが、3.11の東日本大震災のニュースを見て、報道の仕事に興味を持ったんです。それがスタートですね。それで『報道の仕事をするには、法律を勉強しないといけない』と思って、北海道大学に進学しました」
北海道大学の法学部に帰国子女として試験を受け、見事合格。今度は3年間分の日本語の勉強に明け暮れた。
「大学に入ってからは、まずは漢字の勉強してました。先生の言っていることが(日本語なのに)逆にわからなくて恥ずかしかったですね」
それも当然だろう。3年間、英語しか話せない環境下で学んできた中で、突然、法律用語が飛び交う日本語でも難しい講義を受ける。日本で普通に過ごしていたって、やさしいものではないはずだ。
だが、それも日々の努力で克服し、大学生活を謳歌した。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら