日本人は、だいたい「完璧英語」を目指しすぎ

英語でコミュニケーションをする心得とは?

安河内:海外との仕事で、一触即発というような状況も多々あったと思うのですが、そんなときも迎合して相手に合わせたりはしないのですか?

松村:僕のキャリアは、一貫して「国境を超えてお願いごとをして、ものづくりのゴールを達成する」ことでした。そこで最も大切なのは、「あいつが言うんだったら一肌脱ぐか!」と思ってもらえる雰囲気作りと話し方です。社会人になってからの英語スキルの評価は、困ったときに助けてくれる仲間をどれだけ周りに作れているかの一言に尽きると思うんです。

EnglishCentralは英語嫌い向けの学習サイト

安河内:ニュアンス退職後は?

松村:ニュアンスに誘ってくれた中に、アメリカ本社の取締役で、当時日本に駐在していたアランという男がいたんです。彼はニュアンスをやめて出身のボストンに戻って、音声認識を使った英語の発音練習ソフトの開発をしていました。ベータ版の完成までこぎ着けた彼から、一緒にやろうと誘われたんです。

安河内:それがEnglishCentralですね。どんなサービスか知らない読者のために説明してもらえますか? インターネットを使ったものですよね?

松村:そうです。まず、僕自信が英語嫌いで苦手だったので、英語が嫌いで苦手な人でも継続できるようなサービスを目指しました。そこで、興味の持てるコンテンツをそろえることに。たとえば、僕はバイクやテクノロジーが好きで、この2つの分野のことなら、英語の動画だって苦になりません。興味が勝り、英語でもより多くを理解したと思う。この興味ある題材こそが、英語学習の最大のモチベーションになります。

もちろん好きな分野は人それぞれですから、可能なかぎり幅広い題材を集めたほうがいい。ニュースや有名人のインタビュー、映画の予告編などの動画コンテンツをたくさん用意しました。2009年にスタートしてから毎週50本以上追加し続けてきた動画の数は、今では1万本以上あって、100カ国以上で180万人以上の方が利用しています。動画を見てリスニング、語彙力を鍛えるだけでなく、音声認識エンジンを通じて、スピーキング力を伸ばすこともできるのがポイントです。

安河内:私も見たことがありますが、面白い動画がそろっていますよね。

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